真福寺の歴史について
真福寺は、室町時代に匡周景桓和尚によって開かれたお寺です。創建からおよそ数百年、この地に静かに根を張り、時代の移ろいとともに地域の皆さまの暮らしに寄り添いながら、その歴史を刻んでまいりました。
戦乱や変革の時代を越え、幾世代にもわたって受け継がれてきた祈りの場として、真福寺は今日もこの地に在り続けています。法要や供養をはじめ、地域の人々の慶弔に寄り添い、心の拠りどころとしての役割を担ってきた歴史は、現在の私たちにとっても大切な礎となっています。
現在は、伝統的な法要や年中行事を守り続けながら、さら灸縁日・寺カフェ・マルシェなど、より多くの方々に開かれたお寺づくりにも積極的に取り組んでいます。「お寺は特別な日だけに訪れる場所ではなく、日常の中でふと立ち寄れる場所であってほしい」——そのような思いを胸に、住職・副住職ともに地域の皆さまとの絆を大切にしながら、日々歩んでおります。
どうぞ気軽にお越しください。皆さまのお参りを、心よりお待ちしております。
Rinzaishu Myoshinji-ha / Aichi, Japan
真福寺について
寺院概要
開基(創立者)
富田家(楽田城主 織田家一族)
開山(初代住職)
匡周景桓禅師
楽田 永泉寺の高弟
寺院等級
準別格地
令和3年 大本山妙心寺より認定
創建500年
令和26年(2044年)
真福寺の歴史
天文13年(1544年)10月27日
創建
楽田城主 織田家一族 富田家の開基により、現在地より1キロ東の本田屋敷に創建。開山は楽田 永泉寺の高弟、匡周景桓禅師。
万治2年(1659年)
現在地へ移建
境内が手狭となり、第〇世住職 泰空義安禅師が現在地の新田屋敷へ移建。
文化8年(1811年)
薬師如来像の安置・さら灸の始まり
第8世住職 霊允禅師は楠木正成公の末裔であり、正成公の念持仏であった薬師如来像を境内に安置。以来、諸病退散・学業成就の霊験があるとされ、さら灸ご祈祷が現在まで続く。
明治24年(1891年)
濃尾大地震・伽藍の復興
第15世住職 泰完禅師の代に濃尾大地震が発生。久保一色・楽田青塚・岩崎原の檀信徒や地元職人の協力のもと、33年をかけて伽藍を整える。
令和3年(2021年)
準別格地の認定
大本山妙心寺より寺院等級「準別格地」の認定を拝受する。
所在地
| 寺院名 | 臨済宗妙心寺派 天安山 真福寺 |
|---|---|
| 住所 | 〒485-0802 愛知県小牧市久保一色3162 |
| 電話 | 0568-76-3432 |
| 宗派 | 臨済宗 大本山妙心寺派 |
| 本尊 | 如意輪観音菩薩 |

匡周景桓和尚
真福寺の開山(創建者)。室町時代にこの地に真福寺を開き、以来数百年にわたる祈りの場の礎を築かれました。毎年10月27日には、和尚の遺徳を偲ぶ「開山和尚毎歳忌」を執り行い、今日もその教えと志を受け継いでいます。

さら灸
さら灸(皿灸)は、真福寺に200年以上受け継がれてきた伝統の祈願です。頭頂部に素焼きの皿を置き、お灸を焚きながら薬師如来の真言を唱えるこの儀式は、頭痛平癒・心身の健康を願う人々に親しまれてきました。地域の方々からは「オンコロ様」と呼ばれ、今日も真福寺マルシェという新たな形で多くの方へその心が届いています。
さら灸(皿灸)は、真福寺に200年以上受け継がれてきた伝統の祈願です。頭頂部に素焼きの皿を置き、お灸を焚きながら薬師如来の真言を唱えるこの儀式は、頭痛平癒・心身の健康を願う人々に親しまれてきました。地域の方々からは「オンコロ様」と呼ばれ、今日も真福寺マルシェという新たな形で多くの方へその心が届いています。
起源と由来
さら灸の起源は、鎌倉時代にまで遡ります。武将・楠木正成ゆかりの地に伝わる逸話として、病弱であった楠木家の息子の回復を願う、次の3つの出来事が始まりとされています。
第一幕・試練
病弱な息子
鎌倉時代に活躍した武将・楠木正成の息子は、幼くして病弱であった。
第二幕・夢告
薬師如来のお告げ
ある夜、妻・久子の夢枕に薬師如来が現れ、病気平癒のお告げをもたらす。
第三幕・快方
祈願による回復
楠木家で大切にされてきた薬師如来像を念じながら頭部に灸を据えたところ、病が快方へ向かった。
その後、真福寺8代目住職(楠木家の末裔)が、ゆかりの薬師如来像を当山に祀り、この儀式を「さら灸」として受け継ぎました。以来200年以上にわたり、代々伝えられてきた地域の祈願です。
さら灸(皿灸)とは
「さら灸」とは、頭頂部に素焼きの皿を置き、その上でお灸を焚く伝統的な祈祷です。熱と祈りの相乗効果により、心身の健やかな状態への回復を目的としています。
薬師如来の真言に由来し、地域の方々からは親しみを込めて「オンコロ様」とも呼ばれています。
祈願の道具立て
さら灸の祈願では、以下の3つが奉納されます。
| 道具 | 意味・役割 |
|---|---|
| 底抜けの柄杓 | あらゆる願い事が滞りなく、真っ直ぐに成就することを願い献納される特別な柄杓。 |
| 願い札 | 参拝者が自身の切実な願いや祈りを書き込み、仏前に捧げる札。 |
| 薬師如来のお守り札 | 祈願を終えた参拝者に授けられる、病魔退散と心身健康の加護の証。 |
200年の継承と現在
鎌倉時代
起源
楠木家と薬師如来の霊験に端を発する、さら灸の始まり。
200年以上前
真福寺への伝承
真福寺8代目住職(楠木家末裔)が薬師如来像を当山に祀り、儀式を「さら灸」として定着させる。
一時中断ののち
19年ぶりの復活
途絶えていた儀式が19年の空白を経て復活。形式を「真福寺マルシェ」へと進化させ、より多くの方に開かれた祈願の場へ。
現在
地域に根づく祈願の場
毎年11月、さら灸縁日・真福寺マルシェとして開催。歴史ある薬師如来像とお守りを通じて、今日も多くの方の願いを繋ぎ続けています。
願いの継承
19年の空白を経て再スタートを切ったさら灸。
形を変えながらも、人々の健康を願う心は、これからも真福寺の地で紡がれていきます。